スマホのアプリを使って手軽に健康管理ができる“ヘルステック”に注目が集まっています。将来的には、モノの製造やデータ管理もすべてインターネットで行うIoT(インターネットオブシングス)への移行が進むと予測される中で、医療分野でも急速にIT化が進んでいます。今回は、世界レベルで急速な成長を見せるヘルステックについて説明するとともに、健康管理におけるデータセキュリティの重要性についてもお伝えします。
ヘルス(健康)とテクノロジー(IT技術)を掛け合わせて「ヘルステック」と呼ばれます。つまり、IT技術を活用して体重コントロールや血圧測定、カロリー制限などを適切に行う取り組みです。最近よく身にする「フィンテック」(ファイナンス+テクノロジー)の医療版と考えて良いでしょう。
ヘルステックの普及を後押ししているのは、スマートフォンとウエラブルデバイスの存在です。ご存じの方もいるでしょうが、スマホでは「ダイエットアプリ」「健康アプリ」「食事アプリ」など健康管理に役立つアアプリをダウンロードして活用できます。iPhoneウォッチに代表されるウエラブルデバイスを使えば、歩数や移動距離、それに応じた消費カロリーの計測も可能。スマホや便利なデバイスを持つだけで、健康状態のチェックや改善促進が実現できるようになったのです。
ヘルステックの活用で、何が可能となるのでしょうか?個人・法人別に考えてみます。
まだまだ日本で浸透していないヘルステック。しかし、気がつく頃にはすでに身近な技術として私たちの暮らしに影響を与えることは想像に難しくありません。特に、高齢化社会において医療費の問題が大きく扱われる日本においては、予防対策の一助となるヘルステックは、重要なテクノロジーとなるでしょう。
今回は、健康とIT技術を組み合わせたヘルステックをご紹介しました。スマートフォンの普及とウエラブルデバイスの登場により、ヘルステックなどの医療IT技術の活用が広がりつつあります。国民の健康志向の高まりもそれに拍車をかけています。
ただし、大変便利で手軽な、アプリを使った健康管理サービスですが、データ管理には十分気を配る必要があります。IT化とデータ管理は表裏一体の関係と言って良く、クラウドサービスであるヘルステックにおいても例外ではありません。企業が社員の健康管理を促進する目的でヘルステックを活用した場合、データベースには大量の個人情報が蓄積されます。これらの情報の流出リスクを防ぐには、クラウドセキュリティー対策が重要なのは言うまでもないでしょう。とくに大量の社員情報を扱う企業・団体はデータセキュリティの観点からしっかり対策を取る姿勢が求められます。導入の際は、ぜひこうしたセキュリティ面についても考慮しておきましょう。
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