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コラム

話題のIoT 「モノのインターネット」の抱える将来性と課題について

2017年09月25日

モノのインターネットとして現在注目を集めるIoT(Internet of things)。しかし、暮らしやビジネスが便利になる、という漠然なイメージしかお持ちでない方も少なくないでしょう。そこで今回は、実際のIoTの活用事例や、期待されている将来のイメージ、さらに、現状すでに予想されている課題などについてまとめました。

現在のIoT活用事例は?

日本国内でも、すでにIoTの活用は進んでいます。いくつの例を見てみましょう。

センサーを使ったビルの自動管理
ビル内へセンサーを配置し、空調管理などを自動で行うシステム。快適性の向上だけでなく、防犯・防災にも役立ちます。
ポット出独居老人の安否を確認
一人暮らしをするお年寄りの家にIoT型のポットを設置。利用時には家族へ知らせが届くので、安否確認が手軽にできます。
薬の中のセンサーで体調管理
センサーが設置された薬を人が飲み、体内で溶けた際に出る電波でその人の体調をデータ化する取り組み。データはクラウドに送信され、管理されます。
全国の交通状況を瞬時に把握
商用車に搭載された電子機器のデータがクラウド上へアップされ、それを基に全国の交通状況を把握できるシステム。ブレーキや走行速度など、さまざまな情報を複合的に捉え、渋滞の判断をするそうです。

IoT活用で変わる未来の暮らしと働き方

前項でご紹介したとおり、モノとインターネットがつながる未来は、すでにそこまで来ています。しかし、テクノロジーの発展とインフラの整備がさらに進めば、より大きな波となって人々の暮らしや企業の仕事に影響を与えると予想できます。以下で、ビジネス領域におけるIoTの将来的な活用イメージを2つご紹介します。

ウェアラブルデバイスを活用した業務効率化
IoTと聞いて真っ先にウェアラブルデバイスを思い浮かべた方も少なくないでしょう。スマートウォッチに代表されるこのカテゴリーは、現在個人の趣味やスポーツで利用されるケースが多いかもしれません。しかし、今後はよりエンタープライズ向けの技術が発達し、その後中小企業での活用もはじまると予想されています。たとえば倉庫や工場にいる作業員にウェアラブルを通して指示を出したり、行動情報を記録・解析して、より効率的な動線を考えたりといった活用法も考えられています。
人が持つノウハウの可視化
たとえば農業を営む方の中には、そのノウハウを見て覚えてきたというケースも多いでしょう。ある意味で、勘や経験に頼った仕事を続けていると言えます。こうした目に見えない技術をデータにしクラウド上で共有すれば、ビックデータ解析によって可視化できるものにすれば、スキルの平準化が実現できます。さらに一歩進んで、より効率的な作業手順が見つかるかもしれません。

IoTの抱える今後の課題は?

ポジティブな未来ばかりが語られるIoTですが、課題や問題点がないと言えばウソになります。たとえば、データ分析やエンジニアリングにあたるスタッフの確保は企業にとって深刻な問題です。また、ある程度までオートメーション化したとしても、人による作業はなくなりません。結果として、ヒューマンエラーの発生も避けられないでしょう。

さらに、IoTデバイスに対するサイバー攻撃も大きな懸念材料のひとつです。悪意あるハッカーにとって、デバイスが増えることはその分攻撃対象が増えることと一緒。この課題をクリアするには、ユーザー一人ひとりがセキュリティに対するリテラシーを高めるとともに、サービスを提供する事業者も意識の高いセキュリティ対策に乗り出さなくてはなりません。

すでにIoTは未来の道具でありません。私たちの身近で、意識されることなく活用されています。その背景を踏まえると、後半でご紹介したセキュリティへの心構えは重要度の高いポイントです。IoTの波が一気に訪れる前に、適切な対策を取るのがお進です。

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