現在進行しているIoTのイノベーションにとって、もっともシンプルかつ実用的なモデルは在庫管理ではないでしょうか。
現在進行しているIoTのイノベーションにとって、もっともシンプルかつ実用的なモデルは在庫管理ではないでしょうか。大手の物流倉庫ではすでにIoTとロボット化で無人に等しいロジスティクスが実用化されています。
しかし、身近な商店街でも在庫管理にIoTが活用され始めています。今注目されているのが「RFIDタグ」です。RFIDタグは無線で商品情報や位置情報を管理する端末で、これを商品に取り付けるだけで在庫管理が一気に楽になります。
また、スマートマットというIoT重量計を使ったデバイスでは、重量の増減で商品の在庫数をキャッチできます。冷蔵庫内の管理や陳列棚にも応用できるだけでなく、自動発注も可能になっています。
岡山県の商店街では2017年にIoTを活用したスマート照明の実証実験が行われました。これは大手ハウスメーカーとIoT会社がジョイントを組んで、魅力的な商店街をスマート照明、センサー、カメラ、デジタルサイネージを融合して実現するというものです。
このスマート照明では外気温に合わせて商店街を彩ることができ、その時々の状況に合わせて照明が変わる仕組みになっています。商店街を行き来する人の歩行速度に合わせて照明が移動し、夜間や人気のない時間帯でも安全・安心をもたらせてくれます。セキュリティや省エネとしても有効です。
さらには商店街の利用状況、街路の様子などもデータとして活用することができますので、居心地のよい空間を自動的に構成しています。今後は、ビッグデータとして活用し、商店街の発展に役立てる構想もあるようです。
また、沖縄ではIoTゴミ箱を使ったリアルタイムの監視実証実験が行われています。この実験では沖縄県那覇市の国際通りの4か所にIoTゴミ箱を設置したものです。
通信機器とセンサーにより、サーバへゴミ箱の集積量を蓄積していく仕組みになっています。これによって適切なタイミングでゴミを回収することができ、無駄な労力なく、かつゴミがあふれるような不衛生な環境をストップできます。
なによりも回収コストが適切な水準にキープすることができるので、予算の適正化に貢献します。
IoTとクラウドの連携により、リアルタイムで適切な対応が可能になる技術が発展していますが、これらはデータが蓄積することで将来の展開も図ることができるIoTソリューションといえます。
特に今回ご紹介した事例は商店街や中小の店舗向けのIoTといえますが、小規模な施設や商店などでも確実に浸透していくのは間違いありません。
IoTソリューションはますます身近な場所で実現されていくでしょう。
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