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コラム

病院

2018年11月29日
MySQLのアクセス権限システム

IoTによるイノベーションは、医療現場に大きな変化をもたらしているようです。元々医療には精密な機器やシステムが活用されてきたのですが、IoTに代表される最先端テクノロジーは加速度的に医療の世界を変えていっています。

遠隔モニタリング(心拍数、呼吸数、etc)

かねてより医療の現場で望まれていたものが遠隔モニタリングではないでしょうか。日本列島は縦に長く延びており、山間地帯が国土の背骨を走っています。そのため主要な都市にアクセスしにくいも過疎エリアも多く、医療政策上の問題点でした。遠隔モニタリングが実現することで、この状況は大きく変わっていきます。

日本ライフライン社が提供している遠隔モニタリング「スマートビュー」では、埋め込まれた各種のデバイスからの情報を電話回線経由で、医師の元へデータを送ることが可能です。データ解析を基に治療方針を立てられるため、たとえ山間部の患者であっても、都市の専門医が診断できるのです。

また、ニプロ株式会社の遠隔診断システム「ニプロハートライン」を今年より提供開始しています。バイタルデータ(心拍数や呼吸)をリアルタイムで医療機関に通信されるので、医療従事者間での情報共有もでき、迅速な医療対処ができます。

さらには事前にしきい値を設定することで、患者に異常が発生すると同時にアラートで医療機関へ報告されます。

ウェアラブルデバイス

ウェアラブルデバイスはもっとも身近な医療IoTのひとつかもしれません。医療でなくともウェルネス機器として、すでに我々の身の回りで利用されています。

有名なウェアラブルデバイスとしては「AppleWatch」があります。腕時計型のウェアラブルデバイスとしては市場の半数を占めており、心拍数や歩数などの健康バロメーターを管理するツールとして多くの方が利用しています。

一方、マイクロソフト社が開発したウェアラブルデバイスはメガネ型のスマートグラスがあります。「マイクロソフト ホロライン」です。このツールにはセンサーやカメラが内蔵されおり、装着者の視界に合わせてホログラムが表示されます。仮想現実を身近に体験することが出来る画期的なツールであり、医療現場だけでなく産業界でも注目されています。

スマートベッドシステム

パラマウントベッド株式会社は、すでに2016年に「スマートベッドシステム」というベッドサイドケア情報統合システムを開発しています。現在、その利用者・医療機関が増えているといいます。

このシステムではベッドを利用している患者の呼吸数、心拍数のみならず、睡眠状態などのバイタルデータをリアルタイムで計測し、その結果はベッドサイドのタブレット端末で確認できます。さらには離れたスタッフステーションからも逐次、患者の状態を把握できます。

この「スマートベッドシステム」によって看護師の負担は大きく軽減できると考えられています。医療現場や介護の現場では、看護者や介護者の負担が大きな問題となっています。国内の看護師は一人で30名近い患者を診るというオーバーワークの状態にあります。

今後さらに高齢化が進む日本国内において、スマートベッドシステムが大きく役立つことは間違いありません。

まとめ

IoTと医療はまさにベストな組み合わせのひとつです。今まで、現場の肌感覚や、経験から対処されていた医療行為や看護は、各種のデバイスを使うことで、より正確な、より迅速な医療を実現することができるようになりました。今後数年でさらに飛躍的にIoTの医療ツールやシステムは発展することでしょう。

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