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コラム

活発化する製造現場におけるデータ収集

2019年09月27日
活発化する製造現場におけるデータ収集

今後のグローバル化の進展は、より競争が激化することが予想されます。そのため、政府も「未来投資戦略2017」などでIoTの有用性を強調し、わが国の社会的課題と経済発展のためのキーワードとしてIoTを推進しています。

活発化する製造現場ではどのようにデータ収集が行われているのでしょうか。

高まるデータへのニーズ

国の方針としてもIoTの重要性が指摘されている状況下ですが、産業界では既に多くの企業がIoTへの取り組みに積極的であり、その活用範囲も広範囲に広がっています。特に製造業では機械設備の運用や稼働状況をデータとしてキャッチし分析することで、生産性の向上やより高い品質向上に利用しています。結果として各企業の収益に貢献しています。

さらに重要なことはバリューチェーンの上流に位置している大手企業や工場だけでなく、その下流のサービスやソリューションにも注目され始めていることです。IoTによってBtoBだけでなく、BtoCへも付加価値をつけたサービスが展開され始めています。

例えばカーシェアリングではIoTを活用して利用状況を分析し、営業展開に大いに活用しています。スーパーマーケットなどの小売り現場でも細かな売上データを収集し、それを分析することで販売戦略に生かしています。このようにIoTを使ったデータ収集・分析へのニーズは高まっているのです。

現場での情報収集は増加傾向

次に具体的な事例をみてみましょう。

グルメガイドブックで有名なタイヤメーカーのミシュランでは、走行した分だけタイヤに課金するサービスを行っています。これはタイヤにセンサーを装着し、IoTを活用することで実現できたサービスです。国内のタイヤメーカーのブリヂストンでも、建設現場や鉱山現場で使う特殊なタイヤにセンサーを装着したIoTサービスを実用化しています。これはタイヤの圧力や温度などのデータをリアルタイムで収集・分析し、効率的な運用をクライアントへ提案するというものです。
小松製作所は以前よりGPSを利用した世界的なデータ活用を全社的に運用しています。これによって小松製作所の建設機械がいつ、どのように使われているか、あるいは使われていないかが分かるのです。この情報は販売戦略に大きな効果をもたらせています。

このように今やIoTは日本産業の現場でなくてはならないツールのひとつになっています。経済産業省『2017年版ものづくり白書』によると、製造現場内でのデータ収集は2015年に比べ2017年では約40%から約66%に増加しています。つまりIoTを使った情報収集は大きく増加傾向にあるのです。

まとめ

製造現場におけるデータ収集についてみてきましたが、どのように感じられたでしょうか。製造現場においてIoT導入することで、今までデータ化できない要素をデータ整理、収集できるようになりました。

現在IoTを導入している企業は増加傾向にあります。この機会に今一度自社の製造現場のデータ収集についての改善をしたいと考えている方はぜひ一度検討してみることをおすすめします。

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