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コラム

IoT導入の入り口における成功の秘訣

2019年12月26日
IoT導入の入り口における成功の秘訣

2017年に続いて2019年に総務省が「AI・IoTの取組みに関する調査」を実施しました。2000社以上を対象にアンケートを行いましたが、導入を検討している法人は、大企業のみならず中堅・中小企業も積極的な検討をしている様子です。

しかし、IoT導入にはコストもかかり、その後の事業の進め方も変わらざるをえません。リスクを考えると躊躇している会社も多いかもしれません。
ここではIoT導入を成功させる要諦を挙げてみます。

IoT導入を成功に導くポイントは4つ

IoTの導入にはどのような点に留意するべきでしょうか。ここでは4つの重要なポイントを解説します。4つのポイントを正確に把握し、着実な実施を行うことでIoT導入を成功させましょう。

1) 対象範囲・規模・レベルの明確化
IoT導入の目的を明確化するためにも正確な要件定義が必要です。そのためには対象範囲と規模、レベルを明確にしなければなりません。それらをベースに要件定義を作成します。

2) 目的に合ったツール選択とシステムの導入・構築
要件定義に基づき、システムを導入・構築します。導入すべき工場や施設に合ったツールや仕様に合致したシステムを構築することが大切です。

3)トライアルと実証
1)2)までは計画と準備になりますが、ここからは実証が始まります。しかし、初めから本格始動してはリスクが高すぎます。ベストなスタートは「スモールスタート」です。トライアルと位置付けて、データを収集し分析します。

4) 評価と改善
実証結果の評価を通してパフォーマンスを確認します。その上で改善策を策定し、改善を実施します。その結果を基にさらに改善を図ります。

上記のフローによってPDCAを繰り返し、実用に耐えられるシステムを練り上げていきましょう。

導入時の注意点は3つ

導入時に注意すべき点もいくつかあります。ここではもっとも重要な3つの注意点について見てみましょう。

1) トップ主導で推進する
意外と見落とされているところですが、経営者または責任者の強い意思でIoT導入を実行することです。安易にSI業者への丸投げや、現場担当者へ任せきりなどしてはなりません。数々の事例からトップの強い指導力がIoT導入を成功させていることが分かっています。

2) 導入目的を明確にする
工場や企業ごとにその課題や戦略は変わってきます。課題や戦略、そして自社の環境に合わせてシステムを構築することが重要です。そのためにも導入目的を明らかにしなければなりません。目的を明確にするためにもターゲット、範囲、規模、関係人員、予算なども検討してください。

3) 必要最低限からスタートする
IoTの利点はスモールスタートが可能な点です。スタートでは必要最低限の機能やシステム、運用者数であるべきです。規模が大きいところから開始すると、後に問題が判明しても仕切り直しに時間とコストがかかります。

まとめ

IoTの導入は今後の成長にかかせないステップです。全社を挙げてチャレンジするだけの価値がある事業でしょう。
IoTのメリットであるスモールスタートこそ、今までの事業展開とは違うポイントですが、要するに導入するのにハードルが低いといえます。導入にあたって技術的な理解が難しいという点は否めませんが、経験の豊富なIoT提供企業も多いです。しっかりとしたサポートが望めるパートナー企業と連携をとれば、安心してIoTの導入が実施できるはずです。

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