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コラム

コロナウイルスでリモートワークを強いられた際にIoTの活用

2020年04月20日
コロナウイルスでリモートワークを強いられた際にIoTの活用

この数か月で突然出現したコロナウイルスのために、今や世界中が混乱の中にあります。海外ではロックダウン(都市封鎖)がなされて、ニューヨークやパリでも街頭から人影が消えてしまいました。日本国内でも「緊急事態宣言」が出され、人との接触を8割削減することが要請されています。そこで、仕事の上でもリモートワークに注目が集まっているのです。

今回は、リモートワークとIoT活用の関連、そのメリットや有効な利用方法などをわかりやすく解説します。

現場に赴き作業を行うことのデメリット

もともとコンピューターなどをベースに作業するIT系の仕事やバックオフィスの作業などは、リモートワークになじみやすい職種が多いと言われています。しかし、製造業や建設業では、工場の現場や建設現場などに人が赴かないと仕事にならず、そう簡単にリモートワークを実現するわけにはいかない業種もあります。

たとえば、汚水処理のためにポンプで定期的に排水しているある工場での状況を挙げてみましょう。広い工場内の各所に設置された排水ポンプの稼働状況を、作業員が適時確認するためには、人海戦術とも言えるような多くの人出が必要です。

しかし、コロナウイルスによってパンデミックが起こってしまうと、現場に大勢の人間が集まること自体がリスクになります。

一方で、コロナウイルス騒ぎがなかったとしても、多くの人員が現場に行く必要があるのかという根本的な疑問も持ち上がっているようです。たとえば、工場とオフィスが遠く離れている場合に、工場のシステム制御のためにわざわざ担当者が赴くことには時間的ロスがあります。
常に新しいソフトウェアやソフトの更新、またはテストが必要な工程監視システムや製造実行システムの運用実務では、移動に時間をかけることは非効率と言えます。

IoT導入により離れた場所から監視が可能

リモートワークを含んだIoTの活用によってこの課題は解決できます。

日本の製造現場では、いわゆる「現場主義」と呼ばれるマネージメント手法が必要だとされてきました。企業経営者や現場でのマネージメントを行う工場長や技師は、積極的に現場に出て対応し、問題を処理していくことが良しとされてきたのです。

しかし、IoTの出現とその発達によって状況が変わりつつあります。センサーとネットワーク、そして大量のデータをリアルに処理することで見える化の実現が可能なIoT技術によって、遠隔地からでも現場に即した対応が可能になりました。

IoTの活用は工場の運用について劇的な変化をもたらしました。場合によっては365日24時間操業しなければならない生産工場を、安全に、かつリモートで制御することもできます。これによって人件費の削減や人的な負荷の軽減が可能になったのです。

上記の排水ポンプの例で言えば、排水ポンプの稼働状況はIoT化によって劇的に改善でき、保守作業員の削減や業務不可の軽減につながります。何よりヒューマンエラーを起こす確率が大きく減る点で、そのメリットは大きいと言えます。

まとめ

IoT導入のメリットは多くの工場経営者が認めるところですが、その導入にはコストがかかると思い、躊躇している方も多いことでしょう。しかし、近年のIoTの広がりや発展により、コスト面も抑えられてきています。

IoT化の計画から運用・設計まで提案できるソリューションカンパニーに相談してみるのも良い手段です。現在のコロナウイルスのような突然の災禍に見舞われてから導入するのではなく、IoT導入によって安定した工場経営を継続していくことが求められています。

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