アップデートの内容は以下の通りです。
※これらの文章は抄訳です。すべての内容を確認したい場合は原文を参照してください。
リリース日
2024年4月30日主な内容
- C APIノート
- MySQL 8.3 で削除された以下の MySQL C API 関数は、MySQL 8.4.0 で再実装されました。
・mysql_kill()
・mysql_list_fields()
・mysql_list_processes()
・mysql_refresh()
・mysql_reload()
・mysql_shutdown()
・mysql_ssl_set()
・mysql_stmt_bind_param()
- MySQL 8.3 で削除された以下の MySQL C API 関数は、MySQL 8.4.0 で再実装されました。
- 廃止および削除に関する注意事項
- 非推奨の mysql_native_password 認証プラグインがデフォルトで無効になりました。
- サーバ管理
- FLUSH PRIVILEGES文の使用に特化した特権が追加されています。
- 新しいOPTIMIZE_LOCAL_TABLE権限が追加されました。
- スレッド・プールの注意事項
- これまでは、thread_pool_max_transactions_limitで定義された上限に達すると、1つ以上の既存のトランザクションが完了するまで、 新しい接続または既存の接続上のトランザクションがハングすることがありましたが、 進行中のトランザクションの数がthread_pool_max_transactions_limitによって指定された スレッド・プールのトランザクションの最大数と一致することが許される時間の長さに 上限thread_pool_longrun_trx_limit(このリリースで追加されました)を設定することによって、軽減する方法が導入されています。
- 追加または変更された機能
- MySQL 8.0では、バージョンが8.0.17以前のグループメンバーに対して特別な処理が行われますが、この特別な処理は現在のリリースでは削除されています。
- MySQL 8.4 LTS シリーズでは、グループ内のサーバーのインプレース・ダウングレードがサポートされています。
- グループレプリケーションに関連する2つのサーバーシステム変数のデフォルト値が変更されました。
- group_replication_consistency を BEFORE_ON_PRIMARY_FAILOVER に設定して発行した場合、MySQL KILL 文は整合性保証を無視するようになり、中断されたトランザクションはロールバックされるようになりました。
- OpenSSL ライブラリがバンドルされているプラットフォームでは、リンクされている MySQL Server 用の OpenSSL ライブラリがバージョン 3.0.13 に更新されました。
- MySQL 5.7 から MySQL 8.4 へのアップグレードはサポートされていません。
- バグの修正
- gtid_executedサーバシステム変数を設定するにはTRANSACTION_GTID_TAG権限が必要になりました。
- Robin Hoodハッシュライブラリがunordered_denseに置き換えられました。